2024年10月08日 Stian Thorgersen 著
Keycloak は年に 4 回メジャーリリースを行っているため、デプロイメントを最新の状態に保つのは大変な作業となる場合があります。特に、破壊的な変更の数がここ数年で大幅に増加しているため、なおさらです。これに、脆弱性に対するパッチを迅速にデプロイメントに適用することの重要性が加わると、最新リリースへのアップデートに必要な時間と労力が大きすぎるため、多くのデプロイメントが既知の脆弱性にさらされたままになる可能性があります。
さらに、現在 Keycloak クライアントライブラリはサーバーと同時にリリースされており、実際には変更が全くないか、あってもバグ修正が 1 つか 2 つ程度であるにもかかわらず、クライアントライブラリの新しいメジャーバージョンがリリースされることになっています。
これらの理由から、Keycloak 26.0 のリリース後、Keycloak のリリース方法にいくつかの変更が加えられる予定です。
Keycloak サーバーは、年に 4 回マイナーリリース、2~3 年ごとにメジャーリリースを行います。
Keycloak クライアントライブラリは個別にリリースされます。最新のクライアントライブラリリリースは、現在サポートされているすべての Keycloak サーバーリリースをサポートします。
私たちは、各リリースで Keycloak に新機能と機能強化を引き続き導入し、後方互換性を維持する方法でそれを行うことに尽力しており、シームレスかつ簡単にアップグレードできるようにします。
マイナーリリースに破壊的な変更が含まれる場合、そのような変更はオプトインになります。これは、機能または API の現在のデフォルトバージョンがマイナーリリースで変更されないバージョニングによって推進され、明示的に有効にできる新しいバージョンが存在します。機能または API の現在のバージョンはマイナーで非推奨にすることができますが、次のメジャーバージョンまで削除されることはありません。これにより、アップグレードとは別に、新しい機能または API バージョンを段階的にロールアウトできます。次のメジャーリリースに早期に備えるか、または一度に行うかを選択できます。
後方互換性の保証は、完全にサポートされている機能と API にのみ与えられます。プレビュー機能またはプレビュー API、および非公開 API は、予告なくいつでも変更される可能性があります。