2024年9月11日 Thomas Darimont 著
3ヶ月前、Keycloakプロジェクトは、コミュニティ内でのレルム構成ツールに関する洞察を収集するためにアンケート調査を実施しました。その回答数に圧倒されました。合計433件もの応募があり、コミュニティがレルム構成に利用している多様な選択肢が浮き彫りになりました。
貴重なフィードバックをありがとうございました!
アンケート調査により、コミュニティがレルム構成に利用している様々なツールが明らかになりました。以下はその一部です。
自社開発のレルム構成管理
レルムのインポート/更新とクライアントプロビジョニング用のカスタムオペレーター
応募内容から、回答者のツール利用状況は以下の分布になっていることがわかりました。
Terraform Keycloak Provider:約51%
Keycloak-Config-CLI:約16%
自社開発のレルム構成管理:約7%
Keycloak JSONレルムインポート/エクスポート:約6%
Keycloak Admin CLI:約4%
上位5つのツールで、全回答の84%を占めています。
どのツールにも長所と短所がありますが、今回のアンケート調査では、いくつかの共通課題が浮き彫りになりました。
Admin APIの使用は、例えばIDとエイリアスを使用した参照など、扱いにくく一貫性がない場合があります。
Admin UI経由でサービスアカウントに新しいロールが追加された場合など、構成の変更を認識することが困難または不可能な場合があります。
多くのツールが使用するKeycloakのバージョンに大きく依存しており、新しいリリースと互換性がないことがよくあります。
サービスアカウントなど、Keycloakによって自動的に作成されるコンポーネントを既存の構成ツールで管理することは困難です。
構成リンティング、バリデーション、およびコード補完のサポートの欠如
フィードバックに基づき、主な教訓と今後のステップを以下に示します。
ツールの互換性:シームレスな統合を確実にするために、新しいKeycloakリリースとの互換性向上を目指します。
Admin APIの機能強化:構成タスクを効率化するために、Admin APIの非一貫性やユーザビリティの問題に対処します。
変更管理の容易化:レルム構成の認識と変更管理を改善するために、ツールとAPIを強化します。
私たちはこれらの分野に取り組み、Keycloakでのレルム構成エクスペリエンスを向上させるためにコミュニティと緊密に連携していくことを約束します。皆様からの継続的なフィードバックとサポートは、私たちが前進する上で非常に貴重です。今後のアップデートと改善にご期待ください。
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